藤六 100匁(375g) です、堅い手触りが苦手な方に向いてます。新品ですが少し傷を付けてしまいました。

京都産芯持ちサカキ
全長330㎜
お尻36×31㎜
打面に錆有り(画像10枚目)
頭部に傷有り(画像10枚目)
柄のお尻に10㎜程芯割れ有り(画像6枚目)
お尻の木口だけ亜麻仁油を塗布
櫃の根本の木部に少し鉄染みあり(画像10枚目)
持手の下腹側木口の上がり6分程です(画像9枚目)

頭部面取りをしたりする際に少し傷を付けてしまいましたが普通にお使い頂けば気にならない程度です、木部の鉄の染みは灰汁抜き時のものです。頭部の錆は保管時のものです。
曲りは背中の首から皮の辺りまで僅かに凹ませているので弓取り式の弓の様な弾み方はしないです。
柄は芯持ちの通りの良い樹齢25年程の最高のサカキの無塗装で、握り部分は鉋仕上げです。石灰で数回拭いて灰汁抜きをしています。柔らかい手触りを楽しんで頂きたくて木口以外は無塗装で仕上げました。
握り部分の断面は角のかなり丸い台形です(既製品に近い角張った楕円)。十分な太さでこのままでもお使い頂けますが削って頂くゆとりも有るかと思います。この樹種においては最高の木で最高の仕込みをしているつもりです。乾燥材を使用していますが出来れば最初は屋内で慣らして下さい。芯の割れは原木の乾燥時のものです(寸法的に取ることができませんでした)。

早期の緩み、折れに対しては返品返金の対応をさせて頂きます。
発送は奈良発リサイクル資材の簡易梱包です。

サカキは汗をよく吸い、柔らかくて手に優しいです。表面が締まらない木材なのでピカピカにはならず艶消しのマットな質感を維持します(朴の木に近い)。独特な個性を持っている玄人好みの木材で、やや汚れ易いですがたまに洗剤等で洗ってやれば良いです。粘りや強度は十分に有ります。特に柔かさと弾性が売りです。

仕込みについて
櫃は扇型のものを圧縮して挿入しています(画像8)。サカキは白樫等に比べ比重が小さいのでそれを補う為に体積的には割楔の分量を予め付け足してそれを圧縮して挿入したような感じです。入口付近は折れを防ぐ為に僅かな圧縮です。今の所、この樹種で抜けや折れは経験がありません。
柄入れには絶対的な自信は有りますがもし緩んだ場合にはお尻の木口を叩かず鋼の楔を使うか抜いて紙を挟んで再挿入して下さい。上記の理由より現状の位置でmaxの圧がかかっており、手前に移動すると圧が弱くなってしまいます、お尻は叩かないで下さい。